バイリンガリズムと知能について(3)発展的相互依存仮説
3.発展的相互依存仮説(developmental independence hypothesis)
カミンズはしきい理論の考え方をもとに、母語と第二言語の関係を取り上げ、発展的相互依存仮説と言う新たなバイリンガリズムの考えを示しました。この仮説によると、子供の第二言語における能力は、すでに第一言語で獲得した言語能力のレベルに依存しています。つまり、第一言語が発達しているほど、第二言語も発達しやすくなり、また、第一言語が低い発達段階にあると、バイリンガリズムの達成は難しくなります。(Baker1996)
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